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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 2期 目覚める厄祭編 感想

  • あらすじ

「火星の王」というマクギリスに示された新たな目標の為、戦力を拡充する鉄華団

テイワズの上層部では、鉄華団がGHと手を組むという決定を事後報告したことで揉めていた。タービンズの名瀬がその場を収めたが、親分であるマクマードを裏切るようなことがないようにとオルガに釘を指す。

テイワズに任された火星のハーフメタル採掘場にて発見された巨大な兵器についてオルガがマクギリスに報告したところ、それは300年前厄祭戦で人類に甚大な被害を齎した無人兵器MA(モビルアーマー)であり、迂闊に手を出してはいけないとのこと。そしてマクギリス自身がMAを確かめるため、火星へやって来ることに。

鉄華団のMA発見とマクギリス火星来訪の情報を掴んだテイワズNo2のジャスレイは、鉄華団を陥れるため、GHセブンスターズの一員であるクジャン家に情報を横流しする。

マクギリスと敵対するGHセブンスターズラスタル・エリオン、イオク・クジャンらはこの情報を受け、仮面の男ヴィダールの「マクギリスはMAを利用し七星勲章を得て、セブンスターズの席次を変える腹積もりだろう」という読みが正しいと考え、イオクが火星へ出撃することに。

火星でMAが発見された現場に到着した鉄華団とマクギリスだったが、イオク率いるMS部隊の襲撃を受ける。MAがMSに近付く事によりMAが起動してしまうことを危惧したマクギリスはイオクに近付いてはいけないと忠告するも、程なくしてイオク部隊は前進。MAが起動してしまう。イオク部隊は部下達に逃がされたイオクを除き全滅。

人類殲滅を目的としているMAが街を襲う前に鉄華団とマクギリスが協力して破壊することに。MAハシュマルは補給のためにプルーマという子機を生産するが、このプルーマと本体であるハシュマルを分断する作戦を打ち立てる。

しかし、作戦中、ガンダムフレームはMAに反応してリミッター解除してしまうようで阿頼耶識システムの制御がうまくいかず、バルバトス、グシオンが稼動できなくなってしまう。

イオクの妨害を受けながらも、歳星で整備が終わったガンダムフラウロスをシノが操縦し、長距離電磁加速砲を使用してハシュマルとプルーマの分断に成功。

ハシュマルの元に駆けつけたマクギリス、石動、ラスタルの部下のジュリエッタだったが、圧倒的なハシュマルの力の前に3人とも為す術がない。

三日月がバルバトスで出撃しようとするが、ガンダムはMAと見えればリミッター解除をしてしまうため、右目と右腕を失った三日月が更に何かを失うかもしれないと危惧したオルガは、三日月に出撃するなと言う。しかし、三日月は「自身の命はオルガの為に使うべき」と、その制止を振り切り戦場へ。

バルバトスとMAは死闘を繰り広げ、MAは破壊された。三日月は戦闘後、右脚の感覚を失った。

一月後、マクギリスはセブンスターズの会議でMAを起動してしまったイオクの行動について言及していた。ラスタルからも見放され、イオクはジャスレイと手を組むことを決意する。

一方、オルガはマクマードに成果を尋ねられ、口を濁していた。もし、マクマードに迷惑をかけることがあれば、縁を切ってもらって構わないと覚悟を持ってオルガは告げるが、マクマードからは「その時は縁を切るだけで済むと思うな」と返されてしまう。

名瀬からも「火星の王になろうとするのは自分が早く楽になりたいからだろう」と指摘され迷うオルガに、右半身を失った三日月が「これで戦い以外のことを出来なくなったから何も考える必要がなくなって良かった。だからオルガが自分に謝ることは許さない。目指す場所に連れていってくれ」と言う。オルガは再三、三日月の手を取り「必ず連れていく」と約束をする。

 

  • 感想

脚本が…死んでる…!?

ラディーチェが都合よすきて耐えられなかった人間がイオクに耐えられるわけがなかった。

 

そもそもここまでイオクを戦犯として描く必要も無いんだよね。

・農業プラントに逸れる→クリュセの道中に農業プラントがあるって設定にすれば良かったよね?イオクのせいで方向が変わってしまった!ってやってるの尺の無駄遣いとしか…。

・急加速するハシュマル→イオクのせいでプルーマと分断できない状況になった!をやった次の週で、狭い道でプルーマが密集して分断できない状況になった!ってやってるの、酷すぎじゃない?イオクの方はいらんかったやろ。

 

あとイオクが善人かどうかに関して。

部下のためを思えてないよねこいつ。

部下は「生きろそなたはクジャン家当主」って死んでいったのにイオクは「おっしゃ仇討ちするわ!」ってなってて、言葉が通じてないの?ってぐらい人の気持ちがわかってないんだよなあ。自分本位の行動ばかりしてるのに、それを他人の為って言う勘違い君ってタチ悪すぎ。

でもそういう指摘を誰もしないって事はやっぱりイオクは脚本都合の塊で、作ってる人間は誰もおかしいって気づいてないのでは…と思っちゃうね。

あと事後のセブンスターズ会議だけど、イオクの立場って1期のカルタのようなものかな?って思ってたから、イオクが責められるのには驚いた。イオク、見た目若いし、ラスタルがイズナリオのような立場になってるのかと思ってた。

イオクのMS操縦の腕だとか、当主としての実力だとか、ラスタルに手綱を握られてることとか、他のセブンスターズの当主は知ってそうなもんなのに、誰もラスタルを責めないんだよな…。その辺も脚本都合感じられるね。

 

 

三日月が半身不随になったことで、オルガと三日月の過去がまたもチラつくけれど、いい加減三日月とオルガの過去回想を全部出してほしいですね…。

あんまり引っ張ると種明かしした時に拍子抜けしそうで怖い。

桜ちゃんが言ってたけど、三日月とオルガに関しては「ずっとここにいてもいい」んだと思うんだよね。もうある程度のゴールには辿り着いてるでしょ。

それでもオルガは「ここじゃないどこか」を目指して進む。

三日月は「そこに連れて行け」とオルガに迫る。

お互いに、お互いがゴールを示してくれるのを待ってるのでは?だとしたら不毛すぎる。

オルガは「早く上がって楽になりたい」だけって名瀬さんに指摘されてたけど、もっと言えばオルガに上がりなんて最初からないんだよなあ…。

三日月は「俺の命はオルガのために使わなきゃ」って言ってたけど、それって「連れて行ってくれ」と矛盾するのに気付いてないのかね?

ここが脚本都合だと判明したら、鉄血切っちゃうかもレベルだから、マジで三日月とオルガの過去重要

 

一方活躍なしのクーデリアと相変わらずのアトラ。

と、思いきや、アトラは我慢して抱えてただけと判明して、それは良かった。

でも「子供作ってください!」は…。

クーデリアもそりゃドン引きするね。

ちょっと怖いのが、子供云々の前にアトラが前世の話をしたこと。

これ、1期のブルワーズのデブリ達が話してた「生まれ変わりの話」と繋げて考えると、アトラは三日月の死を見越して生まれ変わりを望んでるのかなって気もしちゃうんだよね。

勿論あの話から考えれば、三日月が生きてる間に作った子供は三日月の生まれ変わりなわけないけど、アトラがどう感じてるかはわからない。

もしアトラが三日月の子供を三日月の生まれ変わりと思えるなら、現在の三日月との子作りをクーデリアに頼む理由も見えてくるというか…。三日月とクーデリアの子供が三日月の生まれ変わりだったら、アトラは血縁じゃないからもう一度生まれ変わった三日月に恋ができるんだよね…。

でもアトラがこんなこと考えてたらサイコ過ぎて怖いから、この考察は間違っていると信じる。

 

最後に

ヴィダールお前何がしたいん?